トタン屋根で雨漏りが発生した際の原因は？修理方法や応急処置についても解説

「トタン屋根から雨漏りが発生したので原因や修理方法を知りたい」
「トタン屋根のメンテナンスの方法や実施時期を知りたい」

このような悩みをお持ちではないでしょうか。

本記事では、トタン屋根から雨漏りが発生した際の修理方法や原因、応急処置の方法などについて解説します。記事を読むことで、安心・安全にトタン屋根からの雨漏りを修理できますので、ぜひ参考にしてください。

トタン屋根とは

トタン屋根とは亜鉛メッキ鋼板でできた金属屋根のことです。瓦棒と呼ばれる凸型の突起物があるタイプの屋根が多いのが特徴です。

昔は屋根材としてよく使用されていましたが、現在では主流ではなくなっています。そのため、新築などで使われることはあまりありませんが、築年数の長い家などで見かけることも少なくありません。

トタン屋根の特徴

トタン屋根は以下のような特徴を持っています。

メリット	・瓦の1/10程度と非常に軽い ・地震に強い ・施工にかかる費用が比較的安い
デメリット	・劣化により錆が発生しやすい ・軽いため風の影響を受けやすい ・耐用年数が10～20年と他の屋根材より短い ・熱を伝えやすい ・遮音性が低く雨音などが響きやすい

トタンは、現在あまり使われていないことからもわかるように、比較的デメリットの多い屋根材です。特に、雨漏りにつながりやすい特徴がいくつかあり、雨漏りを防ぎ続けるためには定期的にメンテナンスをおこなう必要があります。

トタン屋根の耐用年数

トタン屋根の耐用年数は、使用環境にもよりますが約10～20年です。

同じ金属屋根であるガルバリウム鋼板屋根の耐用年数が20～30年であることから、屋根材としては短い部類に入ります。

屋根材の種類	耐用年数の目安
トタン	10～20年
ガルバリウム鋼板	20～30年
スレート	30～40年
瓦	30～40年

トタン屋根で雨漏りが発生する際の原因

トタン屋根で雨漏りが発生する主な原因は以下の4つです。

• 継ぎ目の劣化
• 錆による穴の発生
• 台風・強風などによるトタン屋根のはがれ
• 棟板金の劣化によるめくれ・飛散

それぞれについて詳しく解説します。

継ぎ目の劣化

トタン屋根で雨漏りが発生する原因の一つが継ぎ目の劣化です。

屋根材の継ぎ目は、屋根の中でも水が浸入しやすい箇所です。特に、トタン板は劣化もしやすいため、雨漏りが発生しやすくなっています。

錆による穴の発生

トタン屋根で雨漏りが発生する原因として最も多いのが錆による穴あきです。

トタンは「塗膜・亜鉛メッキ・鉄板」の3重構造となっており、通常であれば塗膜や亜鉛メッキが鋼板を錆から守っています。

しかし、雨や紫外線、飛来物などの影響で塗膜・亜鉛メッキがはがれ、鉄板がむき出しになってしまうことで錆が発生します。

錆は簡単にいうと金属が腐食している状態です。腐食が進むと最終的には穴があいてしまい雨漏りへとつながります。

台風・強風などによるトタン屋根のはがれ

台風や強風によってトタン屋根が剝がれてしまうことで、雨漏りが発生するケースも少なくありません。

トタン屋根は、屋根材としては非常に軽い素材で、その重さは瓦の約1/10です。そのため、他の屋根材よりも台風や強風の影響を受けやすく、風の強さによっては吹き飛ばされてしまいます。

また、トタン屋根はスレートや瓦などよりも屋根材1枚あたりの面積が広いです。そのため、屋根材が飛ばされた際の影響も大きく、場合によっては1度の飛散で広い範囲の屋根がなくなってしまいます。

棟板金の劣化によるめくれ・飛散

棟板金がめくれたり、飛散したりすることで雨漏りが発生するケースがあります。

棟板金とは、屋根同士が合わさった頂点の部分である「棟」を覆っている板金のことです。

通常、棟板金はめくれや飛散を防ぐために釘で固定されていますが、経年劣化によって少しずつ釘が浮いてきてしまいます。最終的には、屋根に乗っかっているだけの状態となってしまい、強風などによってめくれや飛散が発生してしまいます。

棟板金がない屋根は、空に向かって口を開けているのと同じ状態であるため、そこから雨が浸入することとなり、雨漏りが発生するのです。

トタン屋根で雨漏りが発生した際の応急処置

雨漏りが発生した際は、まずは迅速に応急処置を行い、家屋へ水が浸入するのを防ぐことが重要です。

雨漏り発生時の応急処置としては以下が挙げられます。

• 水が漏れている場所へのバケツの設置
• コーキング剤・シーリング材を使った穴埋め
• 防水テープによる穴埋め
• ブルーシートで雨漏り箇所を覆う

雨漏りをそのままにしてしまうと家屋の劣化が進みます。まずは、応急処置をして落ち着いてから適切に修理を進めましょう。

ただし、屋根に上っての作業は非常に危険ですので無理に行う必要はありません。応急処置は屋内作業だけにとどめて、専門の業者に相談するのも一つの方法です。

【原因別】トタン屋根の修理方法

トタン屋根の修理方法を以下の原因別に解説します。

• 錆・穴あきの修理方法
• めくれ・はがれの修理方法
• 棟板金の修理方法

トタン屋根の修理方法を知りたい方は、ぜひ参考にしてください。

錆・穴あきの修理方法

トタン屋根の錆や穴に対しては、部分補修や屋根の葺き替えが効果的です。

小さい錆や数ミリ程度の穴に対しては、錆を除去した上でのコーキングなどの部分補修で雨漏りを防ぐことができます。

その一方で、大きな錆や穴が発生している場合はトタン屋根が寿命に達している可能性があります。そのため、部分補修ではすぐにまた雨漏りが生じる可能性が高いため、屋根の葺き替えで対応するのがよいでしょう。

また、葺き替えをする際は、錆に強く耐用年数も長いガルバリウム鋼板にするのがおすすめです。

めくれ・飛散の修理方法

トタン屋根のめくれや飛散に対しては、屋根材の部分的に張替える修理方法が挙げられます。

しかし、めくれや飛散が生じているということは、以前より屋根を固定する力が弱っている可能性が高いです。

そのため、専門業者に下地も含めて屋根の状態を一度確認してもらった上で、最適な修理方法を選ぶことをおすすめします。

棟板金の修理方法

棟板金に問題がある場合は新しいものに変える必要があります。

棟板金は、屋根の中でも風の影響を受けやすい箇所のため、他の屋根以上にめくれや飛散が発生しやすいです。

そのため、台風や強風があった際は以下のような事態が発生していないか確認することをおすすめします。

• 屋根からの異音
• 庭や家の周辺に見覚えのない釘が落ちている
• 棟板金がいつもと違うように感じる

棟板金の飛散や落下が発生した場合、家族や近所の方に被害がおよぶ可能性があります。少しでも違和感を感じるようであれば、早急に専門業者に相談するなどの対応を行いましょう。

トタン屋根のメンテナンス方法

トタン屋根は非常に錆びやすく、使用環境によっては耐用年数に達する前に錆びや穴あきが発生する可能性があります。そのため、トタン屋根を長く使用するためには、定期的なメンテナンスが必要です。

方法としては塗装が効果的で、軽い傷や錆、はがれなどであれば塗装で対応可能です。また、防腐性・防水性の高い塗料を使用すれば、より長く使用できるでしょう。

トタン屋根のメンテナンス・修理は「森工務店」にご依頼ください

トタン屋根のメンテナンスや修理を検討している方は、ぜひ「森工務店」をご利用ください。

森工務店は「痒い所に手が届く、また頼みたくなるような工務店」を目指し、東京・千葉・埼玉を中心に活動している工務店です。森工務店には金属加工が得意な板金職人が在籍していますので、トタン屋根であれば雨漏りであっても対応可能です。

トタン屋根のメンテナンスや修理は個人でも不可能ではありません。しかし、高所での作業となるだけでなく、重量のある屋根材を扱うことから危険を伴います。

また、雨漏りは、原因となる箇所と水が漏れる箇所が異なるケースもあり、適切に原因の特定や対処をするためには、専門的な知識や経験が必要になります。

自身を危険から守るだけでなく、スムーズに修理を完了させるためにも、まずはお気軽にご相談ください。

まとめ

トタン屋根で雨漏りが発生する原因としては以下が挙げられます。

• 継ぎ目の劣化
• 錆による穴あき
• 台風・強風などによるはがれ

修理方法としては、部分補修や屋根材の葺き替えなどがありますが、雨漏りの状況によっても適切な修理方法は異なりますので、専門の業者に相談するのがおすすめです。

森工務店は「また頼みたくなる工務店」を目指し、東京・千葉・埼玉を中心に活動を行っている工務店です。

雨漏り修理にも自信を持っており、原因特定から補修までを一貫してお請けいたします。トタン屋根の雨漏りでお困りの方は、まずはお気軽にご相談ください。