シングル屋根（アスファルトシングル）で雨漏りが発生する原因は？修理・メンテナンス方法も解説

「アスファルトシングル屋根から雨漏りが発生しており原因と修理方法を知りたい」
「アスファルトシングル屋根を長く保つためのメンテナンス方法を知りたい」

このような悩みをお持ちではないでしょうか。

本記事では、アスファルトシングル屋根で雨漏りが発生する原因や修理方法、メンテナンス方法などについて解説します。

シングル屋根（アスファルトシングル）とは

シングル屋根（アスファルトシングル）とは、グラスファイバーなどのガラス基材にアスファルトを浸透させ、その上に石粒を吹き付け着色した屋根材です。

主に住宅用として使用される屋根材であり、北米では100年以上も前から使用されています。その一方で、日本では建築基準法に適合しておらず、2007年までは防火地域や準防火地域などでの使用は不可能でした。

2007年の建築基準法改正以降、日本でも一定要件を満たせば使用できるようになり、機能性の高さやデザイン性も相まって、近年日本でも注目を集めています。

シングル屋根（アスファルトシングル）のメリット・デメリット

シングル屋根のメリット・デメリットは以下の通りです。

メリット	・防水性が高い ・防音性が高い ・耐震性が高い ・割れにくく、サビにくい ・デザイン性が高い
デメリット	・強風に弱い ・カビ・苔が生えてくることがある ・表面の砂が落ちやすく劣化しやすい

シングル屋根に使用されているアスファルトは、防水シートにも使われる素材であることから、防水性の高い屋根材となっています。また、シングル屋根はガラスを基にしており柔軟性も高いため、瓦のように割れたり、金属屋根のように錆びたりしない点も大きなメリットです。

一方で、比較的軽い屋根材であることから風に飛ばされやすい、湿気に弱くカビ・苔が生えやすい、などといったデメリットもあります。

シングル屋根（アスファルトシングル）の耐用年数

シングル屋根（アスファルトシングル）の耐用年数は、環境にもよりますが最大で約30年です。

上記は　、定期的に点検をおこない、必要に応じてしっかりとメンテナンスをした場合の期間であり、点検をせずにそのまま使用すると、10年ほどで修理が必要になる場合もあります。

以上のことから、10年ごとの節目や台風の発生後などは状態の点検をするのがおすすめです。可能であれば専門の業者にみてもらうのがよいですが、難しい場合は庭やベランダなど自分が見える範囲で確認するだけでも効果的です。

自分で屋根の状態を確認する場合は、以下の点をポイントに見るとよいでしょう。

• 屋根材が剥がれていないか
• 棟（屋根の頂点にあたる箇所）にゆがみや剥がれがないか
• 屋根材の表面が色あせていないか

シングル屋根（アスファルトシングル）で雨漏りが発生する原因

シングル屋根で雨漏りが発生する主な原因は、以下の4つです。

• ルーフィングの劣化
• 屋根材のめくれ・剥がれ
• 釘による穴あき
• 縁切りが不十分

それぞれについて詳しく解説しますので、ぜひ参考にしてください。

ルーフィングの劣化

一つ目の原因は、屋根材の下にあるルーフィング（防水シート）の劣化です。

ルーフィングがある屋根の場合、屋根材に破損があったとしてもすぐに雨漏りにつながることはありません。しかし、ルーフィング自体が経年劣化や衝撃などにより破損している場合は、すぐに雨漏りへといたります。

屋根材のめくれ・剥がれ

二つ目の原因は、シングル屋根のめくれや剥がれです。

シングル屋根にめくれや剥がれが発生すると、ルーフィングが雨の影響を多く受けることとなり、劣化が促進されるためです。

シングル屋根にめくれや剥がれが発生する原因には、以下のようなものがあります。

• 経年劣化
• カビや苔の影響による形状の変化

経年やカビ・苔などによる劣化は定期的にメンテナンスを実施することで、ある程度防ぐことが可能です。

釘による穴あき

三つ目の原因は、シングル屋根を固定する釘による穴あきです。

屋根材やルーフィングの固定に釘を使用している場合、当然ですがルーフィングに穴が開くことになります。最初の内は、固定している釘と屋根材はしっかりとくっついているため問題がありませんが、経年とともに隙間が生じて雨水が入り込み、雨漏りへとつながります。

ルーフィングの種類によっては、開けられた穴を自ら埋めるタイプのものもあります。しかし、経年ととも機能が低下するため、最終的には雨漏りへとつながるケースも少なくありません。

縁切りが不十分

四つ目の原因は、屋根材の縁切りができていないケースです。

縁切りとは、屋根と屋根の隙間を確保するために、塗装時において屋根の隙間に入り込んだ塗料を切る作業のことです。

屋根と屋根の間にある隙間には、以下のような役割があります。

• 屋根内部の湿気を排出する役割
• 別の場所から入り込んだ雨水を逃す役割

そのため、縁切りが不十分だと、湿気だけでなく雨水も屋根内部に残すこととなります。その結果、ルーフィングの劣化が大きく進み、雨漏りへとつながります。

【原因別】シングル屋根（アスファルトシングル）の修理・メンテナンス方法

シングル屋根の修理・メンテナンス方法を以下の原因別に解説します。

• ルーフィングが劣化している
• 屋根材に不具合がある
• 石粒の剥がれや色あせが生じている

それぞれについて詳しく解説しますので、ぜひ参考にしてください。

ルーフィングが劣化している場合

ルーフィングが劣化している場合、カバー工法か葺き替えによる修理となります。

カバー工法とは、今ある屋根の上に新たにルーフィングと屋根材をかぶせる方法です。屋根に屋根をかぶせることから、現在の屋根材より軽いものが選ばれます。シングル屋根にカバー工法をする場合であれば、同じアスファルトシングルか金属屋根がおすすめです。

葺き替えは、今ある屋根を取り除き新たに屋根を取り付ける方法です。ルーフィングの下にある野地板に問題がある場合はこちらの方法となります。屋根を取り付ける作業だけでなく、屋根を取り除く作業もする必要があるため、カバー工法よりも費用が高くなる可能性が高いです。

屋根材に不具合がある場合

屋根材にゆがみや剥がれなどの不具合がある場合、不具合のある屋根材だけを補修・交換する部分補修が有効です。

ただし、多くの屋根材に不具合がある場合は、カバー工法や葺き替えによる修理も視野に入るでしょう。

石粒の剥がれや色あせが発生している場合

石粒の剥がれや屋根材の色あせに対しては、再塗装で対応が可能です。

注意点としては、塗装をしたからといって屋根材の劣化具合が回復する訳ではないという点です。そのため、屋根材にゆがみが発生している場合は、再塗装ではなく屋根材自体を交換する方が雨漏りに対しては効果的です。

シングル屋根（アスファルトシングル）からの雨漏りは「森工務店」にご相談ください

シングル屋根（アスファルトシングル）から発生した雨漏りの修理やメンテナンスを検討している方は、ぜひ「森工務店」をご利用ください。

森工務店は埼玉県川口市にある工務店です。「痒い所に手が届く、また頼みたくなるような工務店」を目指し、東京・千葉・埼玉を中心に活動しています。雨漏り修理においては多くの実績があるため、取り扱える業者の少ないシングル屋根の雨漏りであっても対応可能です。

雨漏りは、原因となる箇所と水が漏れる箇所が異なるケースもあり、適切に原因の特定や対処をするためには、専門的な知識や経験が必要になります。

スムーズに修理を完了させるためにも、ぜひ雨漏り修理を得意とする「森工務店」にご相談ください。

まとめ

シングル屋根で雨漏りが発生する主な原因としては以下が考えられます。

• ルーフィングの劣化
• 屋根材のめくれ・剥がれ
• 釘による穴あき

シングル屋根は、屋根材自体の防水性が高いことから雨漏りが発生しにくい屋根ですが、まったく雨漏りが発生しない訳ではありません。屋根の機能を維持して雨漏りを未然に防ぐためにも、定期的にメンテナンスを実施しましょう。

森工務店は「また頼みたくなる工務店」を目指し、東京・千葉・埼玉を中心に活動をおこなっている工務店です。

雨漏り修理にも自信を持っており、原因特定から補修までを一貫してお請けいたします。シングル屋根の雨漏りでお困りの方は、まずはお気軽にご相談ください。